32歳になりました。

こんにちは。ささやんです。

本日、1月30日に32歳の誕生日を迎えました。
誕生日に対するワクワクした気持ちというのは年々低減していきますね。しかしそれでも祝ってくれる人がいるというのは嬉しいです。

 

先日、2019年の目標というものを掲げてからはより具体的に行動に移そうとしています。
その第1が研究して学会発表するということ。やりたい研究テーマはあるので、あとはどうデザインするか。

もう臨床経験は10年になりますが、研究はこれまで取り組んでこなかった分野。研究のことを何も分からない素人ではありますが、誰でも最初は素人であり、これからの人生で今が一番若いんだ!と言い聞かせて、試行錯誤やっていこうと思います。

 

個人的にはこの10年間の臨床はかなり感覚に頼っていたと思います。それ自体を否定するつもりはありません。
人という生き物は最終的には理性よりも情に影響される生き物であり、対人関係において知識は基本的に無力だからです。「基本的に」というのは、感性ありきの知識だというイメージです。

僕が尊敬している尾森くんという友人がいるのですが、彼は昔からこのようなことを言っていました。「自転車の乗り方なんて教わっても自転車には乗れない。自転車に乗れるから、乗り方が分かるのである」と。

つまり分かるから出来るのではなく、出来るから分かるのであるということ。

これは僕の中ですっと腑に落ちる言葉であった。
僕は学生の頃から勉強会に参加したり、新人になっても知識を増やし情報を取りに行き、研鑽を続けていた。そして様々な理論を学んでいく中で、ふと疑問に感じたことがあった。

「どの理論もそれぞれ正解であり、患者さんは変化する。だけどこれは治療なのだろうか?」と。身体を変化させる方法、人間の身体に当てはまる方程式はたくさん解明されてきている。しかしその方法は無限にある。この方法論を学び引き出しを増やしていく過程で、患者さんを治療できるようになるのだろうか?

料理で例えるなら、火の通りが足りなくて美味しくないものを「このソースをかけると美味しく変化します」と言っているような感覚を抱いた。

多くのソースを知識として知ったところで、何が問題で美味しくないのかが分からなければ、それは変化であって治療ではないと。「確かに美味しくはなるけど、なんか違うよね」ということ。

本来は五感を通して「これは火の通りがあまいな」ということが分かる。だからもう少し火を入れるという対応が必然的に生まれるものである。

 

つまり「感覚的に分かる」が先であり、「その分かったものは何なのか?」が知識であるということ。臨床でいうならば、問題となっていることが感覚的に分かるから治し方が分かるということ。

だから僕は「感覚を磨く」ということを自分の軸においていた。

 

しかし問題も多い。この「感覚」とは主観であるということがその最たるものである。あまりにも「個人」に重きが置かれ過ぎており再現性に乏しい。医療の目指す「方法論の確立」には至らないのである。

だけど本質的にはそれが本来の医療であったはず。個人に重きをおく。一番大切なのはそこである。感性を磨き、患者さんを知識に当てはめない。その姿勢はこれまで大切にしてきたことであるし、これからも大切にしていきたいものである。

 

そうして10年間の臨床をしてきた。感覚に重きをおくのと、なんとなく臨床をやるのとは紙一重のようではあるがイコールではない。それは素晴らしい治療家の方々を見れば分かることだろう。

そうして10年間やってきたからこそ、浮かんでくる仮説も増えてきた。その多くが現代の科学で数値化することが不可能であるから、研究に手をつけてこなかったというのも言い訳のようであるが事実である。

 

しかしここに来て、僕自身の問題意識の変化が出てきた。

簡単に言うと肉体レベルから、社会レベルへ問題意識の広がりが起きた。より抽象度の高い問題に意識が向くようになった。

その変化のプロセスというのは、以前のブログに書いてあるので読んでいただければと思う。

NPO法人設立記念〜これまでの私の経緯〜

 

社会的孤立が健康や寿命に悪影響するということを言われ始めて久しい。
僕自身の周りにそう言った具体的な事例がなかったため知らないことであったけれど、最近になり非常に問題意識を感じ始めているものである。

 

まずはそう言った部分に目を向けてもらうということ。そのためにも研究を進めていくというのは非常に有意義ではないか。

最終的にはより具体である現場における「人」と「人」の関わりになる。その時にはまた「どんな自分であるか」が問われる。知識よりも感性が大切になるだろう。

だけれども、この問題に対してより社会的に取り組んでいくには、正しい情報を研究して発表していくことが必要になるだろう。

 

先人たちの素晴らしい研究報告もあるが、数としてはまだ少ない。
この分野における研究を今年の目標にして、32歳という年齢でスタートを切っていければと思う。

キーワードは「社会的孤立」「社会的フレイル」

目指すべきは地域における、アフォーダンス的環境作り。

 

素人として自覚し、分からないことは勉強し、少しでも社会のために、そして自分の成長のためにも頑張りたいと思っています。

 

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