経営と臨床力

僕は最近、臨床的な勉強はあまりしていない。
人間理解が大切!と思い始めてからは「臨床の勉強!」というよりも「人間って何!?」という問いから、幅広く人間についての勉強をしている。いや、勉強というか好奇心に素直に従っている感じ。

例えば建築家の人の本を読んだり、自転車で世界一周した人の本を読んだり、山谷のドヤ街で暮らしていた人の本を読んだり・・・どの本も全然中身は違うけれど、どれも自分の人生からは経験することのできない想像力を駆り立ててくれる。

自分の本棚にある本は一見、本当にジャンルを問わないで雑多に並んでいるように見えるかもしれない。しかし実際は全て「人間ってなんだろう?」の問いから購入した本がほとんどである。勉強のためというよりも、知的好奇心から購入したものがほとんど。

最近自分のなかで「勉強のため」に買っている本はもっぱら発達に関する書籍。
あとはネットで経営と英語の勉強である。

理学療法士でありながら経営している人も少なくない。

僕の友人でも何年も前にデイサービスを立ち上げ、その後ウェブメディア会社を立ち上げ、経営者としてはるか遠く前を走っている友人もいる。その友人が起業してしばらく経ってからこんなことを言っていた。

「最近臨床していないけど、臨床力は格段と上がったと思う」と。

その意味は、実際に起業した人にしか分からない。
そして最近になりやっと、自分もその意味が少しずつ分かってきた気がする。

僕も一応NPO法人を経営している。副業でだけれど。

勢いだけで立ち上げた法人。最初はなんとなく経営していたが、そんなに甘い経営でもなんとか継続できているのはやはり副業だからである。本業がある以上、食いっぱぐれないから。

しかしそんな甘っちょろいことを続けるつもりはない。せっかくリスクを冒してまで挑戦できるような立ち位置。このチャンスを無駄にはしない。一度きりの人生、もっとちゃんと勉強して実践して、失敗を繰り返しながら経営というものを学ぶべきだろ!と自分に喝を入れることにした。

そこで最近勉強を始めたわけである。

一から経営の勉強を始めたわけだけれど、やってみて感じることは「めちゃくちゃ臨床に似ている!」ということ。

ロジカルシンキングの重要性
相手のニーズに基づいたアイデアと展開
内部分析と外部分析を徹底した上での、今後の戦略・・・
やりっぱなしではなく、PDCAを回すということ

どれも経営と臨床と、どちらにも超重要なものばかりである。

しかし知識としてそれを知る以上に、最も大事なことはやはり「肌感覚から生じる、社会(対人関係)における問いの立て方」であるだろう。

感覚と認識。どちらの情報量が多いかといえば、それは感覚なのだ。
知識から入ってしまえば、それは感じたものの中でも自分が認知できるものだけを対象としていることになる。それでは狭い枠の中でしか物事と関われない。

言語化できなくても良い。解釈できなくても良い。

自分の感覚(快・不快)を大切にしながら、どう社会と関わるか?どう患者さんと関わるか?を大切に。「直感を大切に」とはよく聞くけれど、それはこういうことなのだろう。

理由なんて後付けである。

 

まぁそれが許されないのが医療の世界であり、保険での仕事でもあるのだけれども。

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