「授乳でむせる」「おっぱいを飲まない」その理由は?授乳のポイントをお伝えします。

この記事の要点
  • お口の発達は生まれる前から始まっている!?
  • 出生後の口と全身の発達の関係を知ろう!
  • 授乳の際のポイントの紹介!
「子どもが授乳ですぐにむせる」
「おっぱいをなかなか飲んでくれない」
「出産してから肩こりや腰痛に悩まされる」
そんな悩みを抱えている方は今回の記事を必ず最後まで読んでください。
赤ちゃんが成長していく過程を考える際に、とても重要になってくるのが「口腔機能の発達」です。記事の後半でも述べますが、口腔機能と全身運動の発達は密接に関係しているからです。
新生児のまだ歩くことも寝返ることも出来ない時期から、赤ちゃんはおっぱいを飲んだり泣いたりと口を存分に使っています。口の使い方は子育ての際によく観察して考慮していきたいキーポイントになります。
そこで本日は口腔機能の発達について「おっぱいの飲み方」を中心に、多くの人が悩むポイントを例に紹介していきます。

お腹の中から口腔機能を育む

赤ちゃんは妊娠20週頃にもなると、お腹の中で指しゃぶりや羊水を飲むなどをしていて、おっぱいを飲むための準備をしているとも言われています。
妊娠中に検診でお腹のエコーの映像を見たときに、赤ちゃんがお腹の中で指をくわえている場面を見たことがある人はいますか?
だいたい妊娠11週頃から、顎を動かすような動作が見られ始め、
妊娠13週頃からは口をモグモグ動かすような仕草がみられます。
そしてその頃から赤ちゃんは自身の手を舐めるなどの行動が見られ、30週頃になるとお腹の中でしっかりと親指をくわえる様子も確認できるんですね。
赤ちゃんが生まれてすぐにおっぱいを飲めるのは、胎児の間にしっかりと練習してきたからなのです。
さらにお腹の中では羊水を口から「飲み込む」練習も始まります(栄養は胎盤を通じて母親から受けます)
しかもこの頃の赤ちゃんは、すでに羊水の味を感じており「甘い羊水」はよく飲み込むけれど、「苦い羊水」はあまり飲み込まないということが実験から分かっているとのこと。
妊娠100日頃の胎児の舌には味蕾という味覚のセンサーがすでに発達していると言われています。
妊娠中のお母さんの食事は赤ちゃんの食欲や食の好みに影響を与え、結果的に将来の健康にまで影響する可能性もあると言われており、羊水にはお母さんの食べたものの味が反映される可能性があることは、いくつかの報告もあるのです。Mennella JA, Johnson A, Beauchamp GK. Garlic Ingestion by Pregnant Women Alters the Odor of Amniotic Fluid.
少し話が逸れましたが、赤ちゃんの口の機能の発達はお腹の中にいる時から始まっています。
口は感覚の非常に繊細な部分であり、おもちゃを口に入れようとする赤ちゃんはたくさんいますが、それは口の感覚が優れているからであり自己イメージを作る大切な役割があります。
生まれてくる前からたくさん口を使っているので、生まれた時には赤ちゃんの個性があります。
生まれた時から個性はあるわけですから、その個性を受け入れて焦らずじっくり子育てを楽しめるといいですね。

出生後からの口の発達

赤ちゃんは生まれてすぐに、口の周辺に乳首が当たると反射的に頭を動かして口でくわえて吸うことができるようになっています。またこの時は口だけでなく、首や身体全体に力を入れておっぱいを吸っています。
反射的におっぱいを飲めるのは「原始反射」によるものと一般的には言われていますよね。
これまで赤ちゃんはこう言った「探索反射」や「吸啜反射」などと言った原始反射を持ち合わせた状態で生まれ、それが徐々にみられなくなると同時に、意識的な運動ができるようになると考えられていました。新生児の時期は大脳がまだ未熟なため、反射的な運動がベースとなるという考えです。
しかし最近では新生児でも意識的な運動をすることが研究でわかってきました。おっぱいを飲むのも反射ではなく学習していると言った見解もあります。
そしてそれと同時に、そもそも原始反射は本当に存在するのか?というような疑問も上がってきているんですね。
もし「口の発達」が原始反射によるものではなく、胎内にいた時から、そして出生後の発達によって培われる能力であるならば、一回一回の授乳やミルクをどのようにあげるか?といったことが口の発達には大切になってきます。
そこで口の機能の発達を考えた際の授乳のポイントをお伝えしていきます。

授乳のポイント

赤ちゃんの口は「おっぱいを吸う」ための形状になっていると言われています。
形状からおっぱいと「密着できる」ようになっており、安定した密着を作った状態で舌を波打つように使うことで、口の中を陰圧にして母乳を吸い出しているんです。
なので母乳をあげるにしてもミルクをあげるにしても、「赤ちゃんがつらそうな体勢になっていないかな?」「苦しそうな姿勢じゃないかな?」ということを気にかけてみてください。
大切なのは母乳を吸い出すのにデザインされた口の形状を、しっかりと引き出してあげられるような体勢で授乳できているか?ということです。
赤ちゃんが苦しい姿勢になれば、当然飲み込み見づらくなり
「むせる」
「あまり飲まない」
「うまく飲めなくて泣いてしまう」
といったことにも繋がりかねません。そう言ったことにならないためにも重要なポイントがあります。
授乳のポイント
・乳房は深く咥える
・口唇は外開きで下顎は乳房に触れる
・赤ちゃんの頭と体は一直線
・お互いの体が密着していて安定している
・前かがみになりすぎない
・赤ちゃんを乳房に近づける
・哺乳瓶を使う際はミルクがゆっくり出る乳首を使う
こういったポイントを意識して行うことで、養育者にも赤ちゃんにも無理なく、安心して安定した授乳を行うことができるようになるのではないでしょうか?(これで全てが解決するわけではありませんが、気をつけたいポイント)
身体がねじれた状態であったり乳首の咥え方に偏りが出てしまうと、口腔機能の発達にも偏りが生じてしまう場合があります。
舌や口の動かし方、首の動かし方などに偏りが出てくると、その後の全身の発達(身体を支える背骨の機能や、手足の運動)にもその影響が出てくることも考えられます。

まとめ

赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる時から指をくわえたり、羊水を飲みこんだりと口をたくさん使っています。そのため生まれた時にはすでに個性もあるんです。
口腔機能の発達は全身運動の発達との関連が深いため、赤ちゃんの口の使い方というのは非常に大切なこと。特に授乳の際に正しく飲めているか?というのは少し工夫していけると良いですよね。
授乳の際には幾つものポイントがあるので、赤ちゃんと養育者がそれぞれ安定して良いポジションを取れることが、養育者の身体にとても赤ちゃんの身体にとっても大切になるのです。

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