赤ちゃんの離乳食・ストローマグはいつから?個々に合わせた開始の仕方をお伝えします。

この記事の要点
  • 「離乳食は5ヶ月から」は間違っていた
  • 離乳食開始の合図は、全身の機能の発達から
  • 水分摂取はストローマグよりコップが先!
「離乳食いつから始めよう?」
「そろそろ5ヶ月だし始めようかな」
「水はストローマグが飲みやすいかな?」
そんな悩みを抱えている方は今回の記事を必ず最後まで読んでください。
赤ちゃんが成長していく過程を考える際に、とても重要になってくるのが「口腔機能の発達」です。記事の後半でも述べますが、口腔機能と全身運動の発達は密接に関係しているからです。
新生児のまだ歩くことも寝返ることも出来ない時期から、赤ちゃんはおっぱいを飲んだり泣いたりと口を存分に使っています。お口の使い方などは子育ての際に考慮していきたいキーポイントになります。
そこで本日は口腔機能の発達について、
おっぱいの飲み方
離乳食の食べ方
水分摂取の仕方
など、出生後から多くの人が悩むポイントを例に紹介していきます。

月齢で決めないで!離乳食のはじめ方

子育てをしている方なら誰もが悩む離乳食の開始時期。
調べれば「だいたい5か月頃」などの情報が簡単に手に入りますが、赤ちゃんの成長速度は子どもそれぞれ大きく異なります。
そこで本日は「〇か月から開始」と言った月齢でといった判断するのではなく、あくまでもお子さんの成長の様子に合わせた離乳食の開始時期について紹介します。よく観察して離乳食開始の判断基準にしていただければと思います。
食事を食べ始めるにはそのための身体機能が必要です。その機能とは大きく2つ。
「姿勢を保つ機能」
「飲み込む機能」
姿勢を保つ機能というのは、安定して座っていられる運動機能のこと。首が据わっているのはもちろん、背中が丸まらず、グラグラしないで安定した状態で座っていられることが重要です。もっと具体的に言うと「首」と「肩甲骨」の安定です。普段の赤ちゃんの動きの様子で「手のひらで体を支えられる」「寝返りができる」「足を口に運ぶことができる」などの変化が見られたら一つの指標になるかもしれません。
飲み込む機能として観察したいポイントは「意識的に顎や唇を閉じられる」「舌の押し出しがなくなる」というところです。赤ちゃんは生まれた時には多くの反射が見られます。唇に物が当たると吸い付こうとする動き(吸啜反射)や口に物が入りそうになると舌で押し出そうとする動き(舌挺出反射)などがあります。こう言った動きが見られなくなるということも、離乳食開始には重要なポイントです。
離乳食というのは早く開始しすぎてしまうとアレルギーの原因にもなってしまいますし、遅くなり過ぎれば赤ちゃんの発達を妨げる場合もあるといいます。よくお子さんの状態を観察しながら、「無理なく食べられるだけの機能(全身機能・口腔機能)」を獲得していたら、徐々に開始していくのが良いかもしれません。
あくまでも全員に当てはまるものではありませんが、ご参考になれば嬉しいです。
さて、赤ちゃんはタオルやおもちゃなどを口にくわえて遊びますが、これらの遊びもご飯を食べるための準備となります。口への刺激が増えることで、敏感な口の感覚を緩めていき、また唇、舌、顎など様々な動かし方を覚えていくのです。
3か月くらいになり筋肉も発達してきて首がすわってくると、喉が下がり咽頭が広くなります。これによって誤嚥を防いだり、また声も色々と出せるようになってきます。声のパターンが増えてくることで、さらなる運動機能の発達や社会性の発達も促されていくのです。
またうつ伏せでしっかり腕で身体を支えられるようにもなり、背骨を支える機能も発達しています。
こういったように、「食べる機能」と「身体を支える機能」と「発話・社会性」の発達はそれぞれ密接に関係しています。なので発達で気になることがあっても(おっぱいでよくむせるなど」、その機能だけに捉われず日頃の他の場面での様子も気にかけながら、総合的に「よく遊び、よく寝て、よく食べる」を意識した環境づくりを心がけることも大切なのですね

水分摂取の進め方

離乳食を進めるときに、同時に知っておいていただきたいポイントの一つに「水分摂取の仕方」があります。特に理由もなく、「飲みやすそうだから」という印象でいきなりストローマグを使用していませんか?
母乳を卒業するためには水分摂取ができることも必要になります。
母乳を飲んでいるため水を飲むのは問題ない!と捉えられることもありますが、実際はそうではありません。乳児の母乳の飲み方と獲得したい水分の飲み方というのは異なるのです。
哺乳瓶でミルクを飲んだ次はストローマグと考える人も多くいらっしゃいますが、これでは乳児の飲み方から次のステップへ移行できません。まずはスプーンを使って成人の飲み方を練習していくことが大切になります。
赤ちゃんの母乳の飲み方というのは乳児嚥下と言って、チュチュっと吸って飲み込みます。それに対して成人嚥下というのは、水分を舌でまとめて送り込むようにしてゴクンと飲み込むのです。無意識に舌を器用に操作しているのですね。
そのため、いきなりストローマグを使ってしまうと乳児嚥下のまま水分を摂取してしまいます。口腔機能の発達を促すことができません。
まずはスプーンを使って少しずつ、水分を摂取してゴクンと飲み込む練習が大切になります。スプーンで飲めるようになったら、次はコップです。コップ飲みは大人の飲み方と同じなので最後と思われるかもしれませんが、口腔機能の発達を考えるとこの順番で進めてください。
ストローマグは持ち運びも便利ですし、お子さんも一人で飲めたりと非常に便利なアイテムです。しかし口腔機能の発達を考えると、使用するのはコップでの連続飲みができるようになってからが望ましいのです。
口腔機能の発達は、発語の発達などにも影響します。それはつまり、コミュニケーションの発達につながります。
たかが水分摂取、されど水分摂取。「飲めればいいでしょ」と思う気持ちも分からなくないですが、水分摂取の方法も慎重にお子様の様子を見ながら進めていただければと思います。

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