ストレス対処が上手い?苦手?幼少期から育てたい首尾一貫感覚

こんにちは。ささやんです。

みなさんはストレス対処能力っていう言葉を聞いたことがありますか?
これはその名の通り、ストレスに上手く対処しながら前向きに明るく、たくましく生きる力のことを言うんですね。

この能力が高いほど、人生において社会から過度なストレスを受けることなく健康にイキイキと生きていくことができると言われています。ストレス対処能力は、「この世界は筋が通っていると納得できる感覚=首尾一貫感覚(Sence Of Coherence=SOC)」とも言ったりします。

本日はこのSOCについて、そもそもSOCってどんな感覚のこと?どうすればそんな能力を育むことができるのかを紹介していきたいと思います。

 

首尾一貫感覚(SOC)とは?

ストレス対処能力とも言われるSOC(Sence Of Coherence)は、直訳すると首尾一貫感覚。平たく言えば「自分の生きている世界は首尾一貫している。筋道だっていて納得できる。腑に落ちる」という感覚のことを言います。(引用:ストレス対処力SOC: 健康を生成し健康に生きる力とその応用

この概念が提唱されるきっかけになったのは、ナチスの強制収容所から帰還した女性において更年期の心身の健康が良好な人が少数ですが一定数いたことに着目し、そういった人には何か共通の特性があるのではないかと目をつけたことがきっかけと言われています。

強制収容所という極限のストレス下においても、心身の健康を保ち続けた人がいた

そこで研究が進められ、発見・提唱された特性というのがSOCであったのです。

このSOCを構成する主な要素は以下の3つ

①自分の置かれている状況が理解できる把握可能感
②なんとかなるという処理可能感
③日々やりがいや生きる意味を感じられる有意味感

とのこと。つまり①自分の置かれている、あるいは置かれるであろう状況がある程度予測でき、②人生なんとかなると思えることができ、③客観的な意味ではなく、自分の中で日々の営みにやりがいや意味を感じられる。というのがSOCの強い人の特性ということです。

ストレスは万病の元といわれるように、様々な病気の要因となるストレス。SOCの強い人は、人生の中で降りかかるストレッサー(ストレスの原因となるもの)に対してうまく処理することができるため、心身の健康を害することなく人生を生きることができると考えられています。

ストレス対処能力の高さは健康にはもちろん、周囲の余計な雑音に気を取られることなく学業や運動に取り組む力にもなりますから、子どもの将来を決めるような重大な能力とも考えられますよね。

では、どうすればこのSOCという能力を高める(育む)ことができるのでしょうか?

 

SOCを育む人生経験とは?

高いSOCを持ちストレッサーに対してうまく対処するには、それ相応の資源が自身に備わっていることが必要です。

その資源というのは
・性格
・自己効力感
・信頼できる他者の存在
・ソーシャルサポート、ネットワーク
などが挙げられます。つまり個人の資質のみならず、外的な資源もSOCを構成する重要な要素になるということです。

SOCが把握可能感、処理可能感、有意味感から構成されることを考えれば、身の回りの外的資源が重要な資源であることは納得できるのではないでしょうか。自分を取り巻く社会環境がどうあるかによって選択肢も変わってくるわけですし、それがそのまま把握可能感や処理可能感につながって、SOCを構成するのです。

また内的資源(性格や自己効力感など個人の資質)を育むためには、特に乳幼児期と思春期の経験が重要であるということが言われています。

その重要な経験というのが以下の3つ
・一貫性の経験(共有されるルールや習慣の経験)
・過小でも過大でもない、バランスのとれた適度な負荷の経験
・好ましい結果を得た参加経験

SOCを育むには乳幼児期の親子関係の中でこれらを経験することが大切と言われています。例えば親が目の前からいなくなっても、また必ず戻ってくるという経験(一貫性の経験)などです。
また乳幼児期においては親のSOCの強さが子の経験に影響するとも言われています。

思春期は乳幼児期に培ったSOCがひっくり返る可能性のある重要な時期と言われます。帰属する社会階層(周囲の友人の資質)などがSOC形成に大きく関わると言われています。

そして成人期。ここでもやはり職場環境などの社会階層(仕事の自由裁量の度合いや価値観の共有など)がSOCに大きく影響することが示唆されています。

 

SOCは30歳くらいで成長が止まり、その後は変化しにくいということが研究で分かっています。
それ以降は急激な変化は難しいものの、完全に変化しないわけではなく、人生の経験に伴うインパクトの大きさによって影響を受けることはあるのです。

また成人のSOCの変化を促すプログラムも一定の効果が認められたものもあり、今後のプログラム開発が期待されているとのことです。

 

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