GRIT〜やり抜く力〜を育てるには?子どもの将来のために大切にしたいこと

こんにちは。ささやんです。

GRITという本が数年前から大流行しているのを皆さんご存知でしょうか?

GRITとは「やり抜く力」とも言われており、将来の成功を予測する因子として2007年にペンシルバニア大学の心理学者ダックワースらが提唱しました。(Grit: perseverance and passion for long-term goals. 2007)

本日は幼児教育でも注目されているGRITについて、どうすればそのような能力を育めるのか?そのために必要と言われる具体的な環境も含めて紹介していきたいと思います。

 

GRITってどんな能力?

目標を立ててそれを追求して努力することは、人生の中で繰り返される日常的な営みです。
しかし目標を立てて計画通りに実行しようとしても、努力を継続できる人もいれば挫折してしまう人もいるのではないでしょうか。ここに関わってくる能力と言われるのがGRIと言われています。
GRITとは非認知能力の特性の一つでもあり、長期的な目標に対しての情熱と粘り強さを指すものと言われます。もう見るからに大切な能力であることが伝わってきますよね。

GRITが高い人は、短期的な結果ではなく長期的な成果のために持続して努力できる人と考えることができます。

例えばダイエットなどが分かりやすいかもしれません。「ダイエットを頑張る!」と決めても、3日坊主で運動をやめてしまったり、おやつに手が伸びてしまうなどの行動をしてしまう場合、それは「意思が弱い」のではなく、GRITが育っていないのかもしれません。

仕事や勉強などもそうですね。例えば「3年後に海外に行く」という目標を立てて、本日から英語をコツコツ勉強しよう!そう思った矢先に、いきなり難しい単語の連続で挫けてしまう場合なども、GRITが育っていないと考えられます。

実際にGRITが育っている人の方が学業成績が良いという研究報告もあります。(櫻井 2017

このように、GRITとは長期的な目標達成という自己実現と密接に関わるものであり、主体的で幸福な人生を送る上で重要なものと位置付けられています。

GRITが低い場合、それは退学や退職を予測する因子とも言われています。そのため一部の学校や企業からはGRITを考慮した入試選抜や人員配置などをすることで、将来の退学や退職を減らし組織レベルでのコスト削減に寄与しうるとも考えられているとのこと。

 

GRITの構成要素

ではGRITの中身について見ていきましょう

GRITとは

Guts=度胸
Resilience=復元力
Initiative=自発性
Tenacity=執念

の頭文字をとって造られた言葉であり、こう言った資質が情熱や粘り強さに関係するのに大切であると考えられています。

度胸とは挑戦する心
復元力とは失敗しても立ち直る力
自発性とは自ら工夫して前向きに取り組む姿勢
執念とは自分を信じて最後まで向かう気持ち

皆さん自身のこと、または周りの人のことを思い浮かべていただくと、活躍している人にはこう言った資質が備わっていることが多いのではないでしょうか?

とにかく前向きに努力し続ける人。失敗を恐れずに、失敗してもまた立ち上がって挑戦し続ける人。
そんな人が成功していくのがこの社会なのかもしれません。

ちなみにGRITを測るスケールでは、以下の10の質問に対して1〜5段階(全く当てはまらない〜非常に当てはまる)で回答して点数を計算します。

1.新しいアイデアやプロジェクトが出てくると、ついそちらに気を取られてしまう。
2.私は挫折してもめげない。簡単には諦めない。
3.目標を設定しても、すぐ別の目標に乗り換えることが多い。
4.私は努力家だ
5.達成まで何ヶ月もかかることに、ずっと集中して取り組むことがなかなかできない。
6.一度始めたことは、必ずやり遂げる。
7.興味の対象が毎年のように変わる。
8.私は勤勉だ。絶対に諦めない。
9.アイデアやプロジェクトに夢中になっても、すぐに興味を失ってしまったことがある。
10.貴重な課題を克服するために、挫折を乗り越えた経験がある。
※1.3.5.7.9は全く当てはまらないのが5点、2.4.6.8.10は非常に当てはまるのが5点)

GRITは先天的な才能ではなく、後天的に育むものと言われています。なのでこのGRITを子どもの頃から育むことが将来の成功のためにとても重要なのです。
ではどのようにこの能力を育めば良いのでしょうか?一概に「これさえやれば!」という方法論なようなものはありませんが、GRITが育まれるような環境は存在すると言われています。

その環境というのを具体的に紹介していきます。

 

GRITを高める具体的な環境

GRITを高める環境。
それは

「挑戦をし続けられる環境」
「成功を積み上げられる環境」
「GRITを持つ人が近くにいることでポジティブな影響を受けられる環境」

が大切であると言われます。

ここを例えば自身の子どもや教え子との関係性を想定して具体的に深堀すると
・失敗しても叱責せずに、挑戦することを後押ししてあげる言葉がけをする。
・目先の結果ではなく、過程を褒めて認める。
・本人が気づかないような変化・成長に気付きを与え、本人の自己効力感を高める。
・自分自身が諦めずに、コツコツと挑戦し続けて努力する姿を見せる

このように、挑戦しやすい環境を作ったり、本人が「やればできる」と気づける環境を作ることがとても大切です。GRITもそうですが、非認知能力などの数値化できない資質に関わる能力を高めるには、方法論ではなくその子の成育する環境が大切。

詰め込み型の教育ではなく、本人が自発的に何かに興味を持ち取り組み続けられる環境を準備してあげることが私たち大人にとって大切なのですね。

 

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